Daytime moon like a lie

The moon is a boat, Stars are whitecap waves, Clouds are the sea.

ふと思い出す

高校二年の私の誕生日に、母方の祖父が死んだ。
 
下校中突然、私の左目だけから理由も無く涙が流れ始めた。「爺ちゃんが会いに来てくれた?」と高校生ながらに直感しました。帰宅後、臨終の連絡が来ており、臨終の時間を聞くと、涙が流れ始めた時間とピタリでした。
 
翌日、葬儀に参列する為に新潟へ向かいました。墓が古過ぎて納骨出来ないので、納骨堂に骨壺を納めました。無類の酒好きだった祖父だったので、一合徳利の日本酒(ガラス製のイイ感じのフォルムで王冠で蓋してあるタイプの奴)を添えて。
 
納骨堂の中で親族皆で手を合わせ、お坊さんにお経を上げて貰い、暫ししてから顔を上げた。ら、叔父が気付いた、、、徳利の王冠が外れて落ちている事に。勿論、誰も外してなんかないし、王冠が外された様な音も何もしなかった。ので、、、
 
「爺ちゃん、、、もう呑んでら~ww」 と、親族一同大爆笑!
 
というのをふと思い出しました。今にして思えば、かなりの怪現象だったかとww して、私のなんちゃって霊感の出発点は、この一連の経験からだったかと。
 
その後、晩年の祖母は認知症になりました。介護してくれてる新潟の親族の顔も誰も解らなくなっていたのに、私が珠に見舞いに行って「婆ちゃん、俺誰だか解るけ?」と聞くと、即座に私の名前を答えてくれました。「毎日世話してるのに!俺の顔は忘れてんだぞー!」と新潟の叔父に嫉妬された事を思い出します。
 
私の顔は、若い頃の祖父にソックリなんだそうです。
 
雪の吹き溜まりに空き缶突っ込んでスプーンで掻き回して、アイスクリームを作ってた。朝食は毎朝白いごはんなのに、毎朝三角パックの牛乳が無いといきなりキレて暴れてた。家族の食事は全員台所でだが、自分だけは独りドンと床の間で構えて食事をしていた。、、、短気で照れ屋でハイカラだったバリバリ昭和な大工の祖父に。
 
好奇心旺盛で酒好き、、、は受け継いでいるかな~?ww